運動vs活性酸素


■運動vs活性酸素

運動養生で活性酸素に強いカラダをつくる・・・適度の運動は健康養生に大いに役立ってくれます。
エネルギー代謝が向上し、カラダが自然に持っている恒常性と呼ばれる「ホメオスタシス」が持続される条件を整えてくれるからです。

一定の体温や血圧、脈拍、腹部の深部体温、血液や体液の濃度を保つことなどで、健康を維持するバランスを整えてくれます。
このホメオスタシスを壊さんとするのが活性酸素です。

運動によって体内のエネルギー代謝が高まることで活性酸素の発生が増えることになりますが、恒常性の活性によって代謝が上手く運び、活性酸素を除去してくれる体内ホルモンのSOD(スーパーオキシド・ディスムターゼ)の働きが活発になります。
もしこのホメオスタシスが壊れると、活性酸素の有害性が全身に及ぶことにもなりかねません。

人間に備わった恒常性が常に保たれている状態のことを「健康維持体」としていますが、この健康体を維持するためには食養生、運動養生、水養生が欠かせないのです。

健康はホメオスタシスを持続するために、食養生、運動養生、水養生のバランスとハーモニーが不可欠なのです。


■健康養生に運動の効果・・・

エネルギー代謝と活性酸素の相関関係からすると、代謝量が多い運動では活性酸素の悪影響を受けて健康を害すると考えられるのですが、現実には適度の運動は健康と寿命に良い結果をもたらすとの結果が得られています。

ハーバード大学の8年(1977~1985)に及ぶ疫学調査から、運動の仕方と相対死亡危険率を導き出しました。1万人以上のハーバード大学卒業生を対象にした調査で、信頼の置ける報告といえます。

ウォーキングを1週間に4.8キロのヒトと14.4キロのヒトでは、死亡危険率が23%低くなるのだそうです。階段昇りも有効で20段の以下の人と55段以上昇るヒトでは、死亡危険率が何と33%も差が付くのだそうです

動脈硬化による心臓病、心筋梗塞の予防に役立つのですが、乳がんや子宮がんなどの女性のガンにも大変有効だと報告されています。
運動しない女性の乳がん罹患率は86%も高く、子宮がんや卵巣がんは2.53倍も高かったのだそうです。

運動を職業とするヒトやトップアスリートでは、一般の適度の運動をするヒトと比較して、やはり短命なヒトが多いようです。しかしスポーツの種類によってはバラツキがあり、また運動経験年齢でも差異があるようです。

アスリート達が運動生活を止めてからの生活では、その後の心臓病の罹患率が変化するようです。運動しなくなったヒトでは心臓病の罹患率は一般の人と同じなのだそうです。

一般的な適度の運動量に目安ですが、1週間単位で3500キロカロリーがおおよその標準とされています。
運動養生の要諦は、年齢や生活習慣、個々人の体力や嗜好などに見合った運動方法を取り入れるところに有ります。疲労以外にもいつもと違ったバイタルサインに気づいたなら、早々に運動を中止すべきです!

運動養生とは、自分自身に適合した適度の運動を、生涯にわたって生活習慣として続けること・・・と、言えそうです。