運動と脳の関係


■<運動と脳の関係・・・>


体を動かすと気持ちが明るくなりますし、意欲も沸いてきます。
気が落ち込んだり、与えられた課題をクリアするために運動を取り入れることでココロもカラダも前向きになれるものです。

つまり運動は脳に働きかけているのです。

脳細胞は1日に10万個死滅するようですが、運動や笑うことなどで脳を刺激すると増えることがわかってきたのです。

高田明和教授はご著書のなかで、運動は前頭葉の細胞と記憶をつかさどる海馬の細胞を増やし、老化の予防に役立つと言われています。
運動によって脳への血流も多くなりますし、運動によって脳への酸素の供給も円滑になります。

さらに運動は、DNAアレーと言う分子生物学的な技術で調べると、運動すると炎症やストレスに関係する遺伝子の働きが抑えられて、組織や器官の炎症によるダメージから守ってくれることが判りました。
適度の運動は、活性酸素の発生を抑え、活性酸素を処理する能力をアップします。
DNAの修復能力を上昇させるらしいのです。

運動すると酸素を多く吸う事になるので、活性酸素が発生してカラダにダメージを与えると思いがちですが、軽い運動では問題が生じないとのことですから、安心して軽い運動を楽しみましょう・・・。

またうつ病患者にも運動療法が生かされています。
ウォーキングやストレチが中心ですが、ココロの悩みは脳の扁桃核に傷が付き、感情の活動が鈍るのです。
この扁桃核や帯状回に良い影響を運動はもたらすのだそうです。

運動は脳への血流量を増やすことから、脳に適度な刺激を与え、脳を元気にする優れた医療行為とも言えるのです。
もちろん脳卒中などの後遺症の軽減には必ず運動療法が取り入れられますし、今日では術後間もなくリハビリが開始されます。
回復には理学的な運動療法をいち早く取り入れることなのです。


適度の刺激の脳に与える運動こそ、毎日続けることで健康の維持と回復に役立つのです。運動養生は”食養生”と”水養生”がセットです。



■<運動養生法の約束事・・・>

身体的に軽いストレスは心地よいものですが、日々溜まるストレスは出来るだけ早く取り除く必要があります。
それには運動を日課にすることです。

習慣になることで生活にリズムが生まれます。
サーカジアンリズムといって、体内時計が整います。
これにより自律神経の切り替えスイッチが上手く働く下地が作れます。

ウォーキングなどの軽い運動は、健康維持にもアンチエイジングにも役立つ最良の運動養生法です。


1. 健康のためには朝に軽い運動をすることがベスト
2. ウォーキングは血糖値を下げる意味で、食後の30分から1時間後が良い
3. 朝に光を浴びることで、交感神経のスイッチが入る
4. 夜は副交感神経が働くため、激しい運動はしない
5. 関節の可動域を広げるストレッチは無理せず、ゆっくりと
6. ウォーキング以外の大きな動きを伴うダイナミックストレッチはアスリート向け
7. 健康維持にはスタティックストレッチ(静止的なストレッチ)を
8. 負荷ストレッチはカラダが温まってから始めること
9. 人と競争しないこと。
10. ウォーキングは1週間の合計が3時間でも効果あり
11. ウォーキング中に肩、首、頭のストレッチをプラスして
12. 体調の悪いときは休むこと
13. 水の補給を忘れずに



■<ウォーキングやストレッチの利点>

● ヨガや反動を使わないストレッチ(スタティックストレッチ)は、関節の可動域を広め筋肉、腱、靭帯の運動範囲を広げます。
その結果血流が豊かになり、疲労物質を取り除きます。筋肉の緊張が取れ、柔軟性を回復することで、皮膚や細胞をつなぐ結合組織の柔軟性も回復します。

各関節の動きが広く得られるため、骨の変形の予防に役立ち、アンチエイジングにを大いに役立ってくれます。
もちろん食養生と水養生が欠かせません。


● ウォーキングやジョギング、ストレッチは肉体的に活力を与えるだけでなく、精神や心にも活力が満ち溢れることにもつながります。
心身ともに積極的なやる気モードにスイッチが入りやすくなります。


● ウォームアップのストレッチ
これからスポーツする意識付けのために、筋肉に意識を伝えるストレッチが有効ですが、日常生活での傷害を予防する運動でもあるのです。
一日の始まりにウォーキングやストレッチは確かに効果を実感できる運動です。

● アンチエイジングにも大いに役立ちます。カラダの柔軟性を保つことで、肉体の衰えを予防する効果が得られます。
足腰だけでなく脳の働きを応援してくれますから、

● クールダウンは筋肉への血流を整え、乳酸などの疲労物質をより早く除去するために行うのですが、疲労回復が早くなります。
床に座ったり、横になったりの姿勢が中心です。
水を少し飲みながら、リラックスして続けることがお奨めです。

<書籍案内>
・ 奇蹟のホルモンメラトニン ライナー著 講談社
・ 自分で治せる腰痛 吉田 元著 法研
・ 自律神経失調症 久保千春著 保健同人社