サプリと加齢

 

■サプリの養生法は、あくまでも補完的なもの。
食養生・水養生・運動養生に優るものではありません。
「人生も健康も、“習慣の織物”です。」

<高齢者がサプリを賢く活用するために・・・>

日本人の平均寿命は2014年現在で、女性が86.83歳、男性が80.5歳です。

この計算は、今のゼロ歳児が平均寿命年齢まで生きると予想されるのです。
しかし現在のすでに老人年齢に達している人には、さらに寿命年齢を伸ばすことになるのです。

つまり幼少時の死の危険をクリアしているために、さらに長寿となるのです。

今後さらに平均寿命は延びると思われますが、染色体の両端に存在する”テロメア”の働きが限界を迎えるまで延びる可能性があり、その年齢はおおよそ120歳とされています。

それまで長生きするには、加齢と共に活性酸素への抵抗力が低下しないような工夫と、解毒を司る肝臓の働きを健全に保つことです。
さらにその為に欠かせないのが、腸内環境を整え、腸管免疫を持続させる腸内細菌との共生に有ると考えられています。


<長寿遺伝子は存在するのか・・・>
人間には長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)が存在し、少食(カロリー制限)がこの遺伝子を活性化させ、長寿につながるとの研究がありました。
さらにファイトケミカルの中に、この長寿遺伝子を刺激するレスベラトロールなる物質が効果的に働くとの発表がありました。

しかしその後の研究で少食やカロリー制限が長寿に結びつく因果関係がはっきりしないことが判りました。

いったい何が長寿にとって正しい養生法なのか・・・?


その答えは、年齢と環境に応じての、「バランス」と「ハーモニー」です。

どんな健康養生法を取り入れても、バランスが崩れてはカラダを壊します。
それぞれの養生法も、カラダとの調和が崩れては病気へ一直線です。
ご自身の年齢と生活習慣を省みながら、カラダを整えましょう・・・。

免疫力を落とさず持続させ、栄養素をバランスよく取り込み、お腹がもっとも働き易い環境を整えること・・・
ここに養生の要諦があるのです。


多様な食品から栄養素を摂取することです。
但しカロリー過多は戒めねばなりません。
抗酸化に働く適切な食物を選択し、抗酸化の機能を持つサプリを補充することです。
健康養生は、先ずはお腹を整えること・・・、その実現のために食養生、運動養生、水養生があるのです。

健康は、より良き習慣によってのみ維持、向上できるのです。


<高齢者は運動の後も、しっかり抗酸化物質を摂ること・・・>
どなたにも加齢に伴う老化現象は避けることが出来ません。
何より心配すべきことは免疫力が低下し、カラダの各機能が同時に低下することです。

60兆の細胞に存在するミトコンドリアはATP(アデノシン3リン酸)を産出し、体内にエネルギーを補給してくれます。
老化によってミトコンドリアも十分には働いてはくれず、肝臓の機能も低下し、解毒のパワーもダウンします。
老化による活性酸素のダメージは一層厳しいものとなりますから、加齢と共に抗酸化ストレスに導いてくれる食材やサプリメントを準備する必要があるのです。

しかしながら、抗酸化を謳う健康食品にも害や副作用が発生するものもあるようです。
有効成分を単一抽出したり、精製した化合物をさらに濃縮したり、精製や加工の過程を知ることの出来ない健康食品には、当然不安が付きまといます。

食材選びも、サプリメント選びも共に注意したいものです。

 


■参考図書
・サプリメント・機能性食品事典 吉川敏一編/講談社
・サプリメント・機能性食品の科学 近藤和雄・佐竹元吉著/日刊工業新聞社
・健康寿命を伸ばす 杉本正信・古市泰宏著/東洋出版