サプリの選び方

 

■サプリの養生法は、あくまでも補完的なもの。
食養生・運動養生・水養生に優るものではありません。
「人生も健康も、“習慣の織物”です。」


<サプリメントを賢く活用・・・>


ガン患者さんの多くは、何らかの健康食品に期待を寄せられ、また購入されている方が多いとの報道があります。
徐々にですがサプリメントの有益性が、科学的な裏づけによって認められつつあるからでしょうか・・・。

中でも抗酸化作用に結びつくサプリは、活性酸素の除去に役立つとのことで、様々な抗酸化系の健康食品が増えつつあります。
食品の機能性を優先したサプリが、機能性表示食品制度の施行を受けて、2015年を境にさらに増えそうな勢いを感じます。

最近のサプリメントには、免疫力の強化や自然治癒力(ホメオスタシス)の向上などを期待して、ビタミン・ミネラル剤のほかファイトケミカル群(植物生理活性物質)や食品の機能性物質の有効成分を工夫したサプリの登場が目を引きます。

しかしながら、日本は食文化に恵まれた国で、食材をサプリとすることが可能な環境にありました。
和食と呼ばれる日本の伝統的な食事は、欧米に比べて食材の品数が多いことや、季節ごとの旬の食材もあり、5大栄養素を十分にまかなえる工夫がなされていました。
タンパク質が少ないとされて来ましたが、大豆などの植物性タンパクで賄えて来たのです。
豊富な発酵食品も日本ならではの食材であり、植物の酵素活性を補ってきました。


現代人の食生活は栄養素の摂取にバランスを欠き、何かの栄養素が欠乏したり、過多になったり・・・の状態にあります。
また農地の地力が農薬や化学薬品の使用で劣化してことも、農産物の質の低下を招いているのです。
その結果、私たちが口にする食品に含まれる栄養素の不足が、疾病の入り口にまで導いているのでしょうか。

何より自らの食生活を振り返って、欠けている物を補う工夫が欠かせません。


<サプリをいつ摂食するか・・・>
サプリには薬のように厳密な摂食法がありません。
もともと食品ですから、本来食品のように扱えばよいことになります。

サプリはあくまでも食品の仲間であって、薬のように二重盲検法どの複雑な検査を経て製品化されたものではないのです。

おおよそ食事と一緒に摂ったほうが、食品としての吸収効率が良くなるのが殆どではと思われます。
脂溶性の成分は食間では吸収率は良くないのです。
反対に水溶性のサプリでは食間でも問題なく吸収され、過剰な量は排泄されるのです。


ただ特定の働きがある健康食品においては摂食時間や注意喚起の表示があり、「保健機能食品」としてジャンル化されています。
その内、「栄養機能食品」では、栄養成分の含有表示・機能表示・注意喚起・摂取目安量と摂取方法・栄養素等表示基準値に閉める割合、などが義務付けられています。
トクホの「特定保健食品」では、栄養成分含有表示・保健用途の表示・注意喚起・摂取目安量と摂取方法・栄養素等表示基準値に閉める割合、などが義務付けられています。
さらに2015年に制度化された「能性表示食品制度」は、健康食品の成分が学術論文などで研究データーを得られることを条件に、簡単な効能を表示できることになりました。

一般の健康食品では、栄養成分の含有表示が必要です。


<サプリの食べ方・・・>
サプリにも薬と同じような摂取量の規定があり、ビタミン、ミネラルの1日当たりの摂取量があります。
例えばサプリでビタミンAを摂りすぎるとガンを誘発するとの警告が有ります。
野菜で摂ればこの問題は生じません。
人参などのカロテインが肝臓で蓄えられ、必要時にビタミンAとして活用されます。

ビタミンEは脂質ですか摂りすぎると、活性酸素を除去する抗酸化作用が失われます。
やはり過剰な摂取は何らかのトラブルを引寄せるのです。


<サプリと薬の併用は・・・>
基本的には食品と薬ですから、問題ないとされているのですが、実は問題があるのです。

よく例えられるケースですが、高血圧患者が服用する降圧剤でカルシウム拮抗剤の使用の場合です。
この種の薬の使用者には、「グレープフルーツジュース」を飲まないように指導されます。
その理由ですが、降圧剤の成分が血中で上昇し、効果が働きすぎるためです。
つまり血圧が下がりすぎることになるのです。

ビタミンK剤の服用では、ワルファリン剤を服用する狭心症患者に害をもたらします。
血栓の予防薬がビタミンKによって、血液凝固の効果を弱めるからです。

このようなケースは他の健康食品と薬でも起こりうることです。
健康食品の素材と薬の飲み合わせを研究する公的機関もあり、今後の活躍が期待されます。


■参考図書
・サプリメント・機能性食品事典 吉川敏一編/講談社
・サプリメント・機能性食品の科学 近藤和雄・佐竹元吉著/日刊工業新聞社
・健康寿命を伸ばす 杉本正信・古市泰宏著/東洋出版