栄養学に見る酵素


■酵素栄養学を健康養生に生かす・・・

酵素栄養学の説くところは、食養生にあります。
生野菜と果物が中心の食事ですが、炊いたり煮たり・・・の玄米や野菜はあまり食べないのです。

その理由は酵素が殆ど含まれていないからと説明されています。
過熱食は過食に通じ、さらに酵素が失われてしまうとの事です。

酵素栄養学の研究で第一人者である鶴見隆史医師は、ご自身の喘息の体験から、「喘息は食事が悪い時に出る。食事を良くすると喘息は治る。」と述べておられます。

また高畑宗明博士は、「腸内細菌の作り出す酵素の力を引き出す効果のある食品が、正しい酵素食品と言える・・・」と説かれます。

酵素がなければヒトは活動できません。
何故ならエネルギーが作れないからです。
糖質はブドウ糖に、脂質は脂肪酸に、タンパク質はアミノ酸に分解後、吸収されますが、酵素群がなければ分解されないのです。

細胞内のミトコンドリアによって得られるエネルギー源も、アデノシン3リン酸(ATP)が作られるまでには、何十種類もの酵素が必要なのです。

万病の元凶といわれる活性酸素ですが、体内で発生する際に活性酸素を除去するのがSODで、グルタチオンペルオキシターゼと言う酵素なのです。


■健康養生に「酵素」が欠かせない・・・
食物酵素を多く含む食材、食品を食べると確実に健康体に導かれます。
酵素は生の野菜や果物に多く含まれています。また発酵食品により得ることが出来ますし、腸内細菌の正常な働きによっても酵素が得られます。

これらを積極的に摂り入れ、食べる順序でもこれらを優先することで、胃腸の消化力を助けてくれます。
また体内の酵素量が増えるので、健康維持や健康回復に直結することになります。

酵素を多く含む食品の性質は、総じて消化吸収が良いのです。このためエネルギー代謝が円滑に行われ、体力アップにつながります。
体内酵素の無駄遣いも少なくなり、体内で酵素が働く余裕が生まれます。

酵素を多く含む食品は、腸内細菌が増えることで腸内環境を整え、腸の蠕動運動が活発になり、「腸内免疫」をアップしてくれるのです。


■カラダに蓄えられた潜在酵素のチェックが必要・・・
体内に常在する酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」ですが、これらは「潜在酵素」として、それぞれの固体別に一生に作られる量が決まっているようです。

問題は二つの割合が重要なのだと言われています。

何しろ消化酵素は24種類のみですが、酵素群は1万3千種以上2万種ほども存在するのですから。つまり代謝作業を受けもつ「代謝酵素」の割合が多いほど健康な状態にあります。
食べ物を消化するために酵素を使いすぎるのは、健康にはよくない状態にあるといえるのです。

健康を維持するためには、圧倒的に代謝酵素が優位の状態にあり、体内で代謝酵素が使われ管理されるか・・・が健康養生への指針となるのです。何より消化するために酵素が多く使われると代謝酵素が減り、健康を害する方向に傾きます。

つまり暴飲暴食は不健康への道へまっしぐらですが、腹八分目は代謝酵素を有意義に使えることになるので健康への道が開かれます。

消化酵素を産出する膵臓は、消化液として膵液を産出するのですが、糖質・脂質・タンパク質の3大栄養素をすべて分解できる多様な消化酵素を「適応分泌の法則」に則って作ります。

重篤な膵炎では膵液が限りなく出続けることで、体内の他の臓器を溶かす事につながり、死に至ります。
これは余りにも極端な例ですが、一般的に膵炎では膵液中に含まれる酵素が大量に失われ、水や電解質などの体液のバランスが損なわれることになります。

潜在酵素である消化酵素を無駄遣いする食生活は、間違いなく健康から遠ざかる道を歩むことにつながるのだそうです。

消化酵素としての膵液を無駄使いする食品には、レトルト食品やインスタント食品、砂糖を豊富に使ったスイーツや高タンパク、高脂肪食品、油脂加工食品などが含まれます。そして潜在酵素が不足することで代謝酵素が十分に働かず、病気を惹き起こすことにつながると言われています。

代謝酵素は、カラダの新陳代謝に寄与しており、生体活性に不可欠の酵素なのです。

細胞分裂に欠かせない代謝酵素は、細胞や組織に存在します。
動脈にも100種ほどの酵素が存在しており、心臓や脳や肺、腎臓などあらゆる臓器には1000種以上の酵素が働いて生命活動を継続しているのです。

その働きはカラダの中で継続的に100万種以上の化学反応を行い、それぞれの器官や組織でエネルギーを生み出し、解毒作用や細胞の再生、遺伝子の修復などを司っているのです。
凄いなぁ・・・。