カラダの中の酵素


■食養生に、もっと酵素を・・・
酵素でよく知られているのは消化酵素で、唾液のαアミラーゼはデンプンを分解して小さい糖に変えてくれます。胃では強酸性のペプシンで食物を消化します。

消化酵素は24種類あり、消化器官で必要に応じて働いてくれます。
消化酵素以外に、体内で成分を合成し、分解する生体反応に不可欠の「体内酵素」が2万種以上存在し、触媒活動を担当しています。

酵素は、生命活動の根源とも言えるDNAの複製やRNAの情報をコピーして、指示通りのDNAを作る触媒の働きを担っています。酵素は体内の組織や器官、臓器などの細胞内で生体反応を促進しているのですが、どうやら体内に保有している酵素の量によって、病気を遠ざけ、寿命を伸ばすらしいのです。

タンパク質を分解する酵素だけでも9千種以上が存在しますし、60兆の各細胞内に3千種以上の酵素が存在し、動脈内だけでも今のところ98種が確認されているのだそうです。

酵素栄養学の発端は、1985年にエドワード・ハウエル博士が発表した「酵素栄養学」によってスタートしたと言えます。

30年の歴史ですからまだ謎に包まれているのです。
日本での酵素栄養学は始まったばかりで、10年そこそこの研究分野なのです。
もちろんこの学問に異論を唱える研究者がいることも現実ですが・・・。


■生体防御してくれる酵素・・・
私たちのカラダは、外部からの様々な細菌や毒素の侵入を防ぐ生体防御の免疫機能を有しています。白血球がその中心的な役割を果たしています。

防御された細菌は、カテプシンやリボヌクレアーゼ、デオキシリボヌクレアーゼなどの加水分解酵素によって菌が溶かされ、水と炭酸ガスになって消滅するのです。

鼻や気管の粘膜には粘液が分泌され、粘膜上に細菌の繁殖を許しません。涙や鼻水、唾液に含まれるリゾチームと呼ばれる酵素が防御機能を発揮しているからです。

血管内に発生する血栓は、脳梗塞などを惹き起こす原因物質ですが、この血栓を溶かす酵素がプラスミンと呼ばれる酵素です。

通常の健康状態ではプラスミノーゲンとして存在していますが、有事の場合には心臓や肺から活性化因子が放出され、分子が細かくされて、プラスミンとして働いてくれます。

また腎臓や尿中に含まれるウロキナーゼなる酵素によってもプラスミンの放出が促されます。
ウロキナーゼは注射薬としても活用されているのです。

有害物質が体内に入り込んだ時の解毒は主に肝臓で行われます。この時プロトヘムと呼ばれる物質が補酵素として働き、さらにシトクロム類などの補酵素が共に働いて無毒化しているのです。
体内毒素の無害化には、やはり肝臓内での解毒酵素の働きが欠かせないのです。

加齢と共に肝機能が低下し、肝臓の解毒機能も低下します。さらに免疫力も低下するため、おおむね老齢化と共に病気のリスクが高まることになります。

この加齢による病気のリスクを予防する養生法として是非取り入れたいのが、腸管免疫を強化し、肝臓の機能を持続させる工夫です。お腹を整え、肝臓の機能を十分に発揮させるその主な対策は「食養生運動養生水養生」にあるのです。

つまり食養生により食物酵素や醗酵食品による酵素の摂食、食物繊維などの補給によって善玉の腸内細菌を活発に働かせ、酵素を産出させることでお腹を整え、免疫力が整った健康なカラダを得ることになるのです。

食養生とセットになっているのが運動養生と水養生です。瑞穂の国サプリでは、養生のバランスにこそ健康の秘訣が存在するものと考えています。


■栄養学としての酵素とは・・・
酵素はいろいろな反応を触媒するタンパク質ですが、単なるタンパク質とは異なり、触媒に特化した活性部位を持っています。

確かに酵素はタンパク質の鎧で覆われているのですが、酵素自体の働きは、その中に低分子の有機化合物や金属を不可欠な成分として、タンパク質量よりも多く含まれている場合が多いとのことです。

酵素が含有するタンパク質の働きは、酵素を必要とする細胞に運ぶための「トランスポータ」としての役割なのです。リポタンパクなどがそのよい例です。

酵素栄養学が否定される根拠は、タンパク質として確認されるところにあるようです。
この誤解は消化酵素やタンパク質分解酵素を結晶として取り出したところ、なんとこの結晶がタンパク質だったからなのです。

1946年にノーベル化学賞を受賞したその研究結果により、酵素がタンパク質として規定されました。
それ以降酵素の研究が50年近くも遅れ、多くの間違った学説が打ち立てられたと主張している研究者には酵素栄養学の支持者が多いのです。

酵素はいまだ未知の研究分野で、「代謝酵素」は1930年代には80種、1968年には1300種、近年においては3000種程度が確認されているのです。

その後さらに研究が進み、現代では酵素の数は2万種以上が存在すると言われているのです。
その内消化酵素は意外と少なく24種類なのです。
酵素は、ファイトケミカルと同様、まだまだ人体に役立つ多くの働きが存在するに違いないのです。