腎結石や心臓病の予防


■A.M.シャムスディン博士の大発見 ・・・

米糠、小麦、大豆のような穀類と豆類は、外皮(ふすま)に不溶性食物繊維を含んでおり、この中にイノシトール6リン酸(IP6)という“糖”を含み、別名フィチン酸と呼ばれています。

フィチン酸(イノシトール6リン酸)は、活性酸素阻害作用があり、また過量の鉄が細胞に作用し、傷つけるのを阻止します。
これはフィチン酸が有する鉄の原子をキレート(挟み込む)作用で、細胞の損傷を守っているのです。

鉄が酸素と結合すれば、フリーラジカルなる活性酸素が形成されるので、これを不活性していることになるのです。
そうです!!
イノシトール6リン酸(IP6)であるフィチン酸が、最も大切な機能性物質だったのです。

食物繊維を含む穀類や豆類の外皮であっても、フィチン酸を豊富に含有するかがポイントだったのです。
そしてIP6が多く含まれるのは、穀類の外皮(ふすま)、つまり米糠です。

IP6が以前にも増して注目を浴びるようになってきたのは、IP6がガンの予防及びガンの治療、心臓病や肝機能の向上に効果があることが分かってきたからです。


■腎臓結石や脂肪肝、心筋障害の予防に役立つ・・・

さらにイノシトールの働きに吉報は続きます!
IP6は、腎臓結石の生成や脂肪肝を予防します。また生体の感染抵抗力を高めます。
さらに心臓病の2つの危険因子である“血清コレステロール値”と“中性脂肪”を低下させ、心筋梗塞の急性期における心筋障害を防止します。

またイノシトールは、神経疾患に用いられ、糖尿病の数多くの合併症を予防する事も分かっているのだそうです。

シャムスディン博士は、イノシトール分子群の中でも“IP6”は最も興味のある機能性物質であり、IP6はアスピリンに匹敵する21世紀の万能薬と言っても間違いではなく、もっと優れている・・・と、言い切るのです。

IP6は、私たちの想像を超えた働きを有しており、自然界が人類に与えた大いなる恵みかも知れません。

■大川 博士による“米糠”の研究成果が先んじていた!!
この研究成果は米糠の有用性を明確に決定付けるものです・・・

IP6の薬理的効果は、大腸ガンに限らず、肺ガン、乳ガン、肝ガンに止まらず、肺繊維症や尿路系結石などに有効であり、腎結石をIP6で治療する研究結果の報告が、1998年6月「第1回国際シンポジウム/IP6と米の構成成分による疾病の予防」の国際会議が京都において行われました。

ここで注目するのは、1984年、既に大川博士は、「米糠には、高濃度にIP6などのイノシトール・リン酸化合物が含まれており、米糠もまた高カルシウム尿症と腎結石の治療に有効である・・・」との研究成果を発表していたのです。


つまり食品としての「米糠」を用いることで、IP6の有効性を得ることができ、腎結石の予防や治療に有効である・・・とするものなのです。

米糠などの繊維を多く含む食品を食べると、心臓の冠状動脈疾患や動脈硬化のリスクが減少します。
血小板の過剰な凝集作用を抑制し、血液をサラサラな血質にする働きが、イノシトール・リン酸化合物やIP6にあるのです。
これによって心筋梗塞、血栓症、塞栓症などのリスクを低下できます。

米糠に含まれるイノシトールは、動脈の石灰化プラークを取り除く作用があることが動物実験で明らかになっており、このような米糠に含まれるイノシトール・リン酸化合物の性質は高脂血症や糖尿病に有益に働いてくれる者なのです。

日頃より“米糠”を含む健康食品を取り入れることで、血管系疾患や血質系の病気を予防できるわけです。

 

■IP6(フィチン酸)と“米糠”の安全性を確認!
シャムスディン博士らによる、IP6の安全性テストでは、IP6は非常に完全な栄養素で、摂取においても何らの副作用も起こりませんでした。体重、血清中微量鉱物元素などに悪い影響を及ぼす事もなければ、また病的な生体変化を引き起こすことも無かったのです。

IP6であるフィチン酸は、ミネラルが食物から吸収されるのを妨げる可能性があるとの説がありましたが、この説が間違いである事も突き止めました。
1990年、グラーフ博士とイートン博士は、微量ミネラルと結合したIP6は容易に解離し、残ったミネラルを自由な状態にし、よりカラダに吸収しやすくなるとの研究結果を得ました。

純粋なIP6は、高カルシウム尿症で腎結石、尿管結石の発生頻度を低下させ、さらに2年以上にわたる長期の服用においても、なんらの副作用を確認出来ませんでした。
この研究は、ハーバード大学医学部とマサチューセッツ総合病院で行われました。

日本でも“米糠”を用いた研究で、IP6の安全性を確認した事例があります。
1984年大川博士らは、高カルシウム尿症患者にIP6が高濃度に含有する“米糠”を、連日10g・2年間投与し続けました。

旧来の仮説どおりであれば、“米糠”にはIP6(フィチン酸)が高濃度に含まれるため、カルシウムやマグネシウムなどをキレート(挟んで切り離す)するはずが、血清中のカルシウム、リン酸化合物、マグネシウムの濃度に低下は見られませんでした。

「米糠」の生体に悪影響を及ぼすような作用は、一切起きなかったのです。

「天然抗ガン物質IP6の脅威」
M・シャムスディン著/ブルーバックスより