米糠のイロハ


米糠は、玄米の表皮を削った粉です。精白米を作る際に出る残渣(かす)でもあるのですが、東洋医学で米皮糠(ベイヒコウ)と呼ばれ、慢性脚気や食道狭窄症、胃の消化力や腸の蠕動運動の促進、自律神経正常化等に漢方薬の材料として用いられています。

米糠には、玄米の豊富な栄養素が95%も含まれています
植物の生理活性物質や多彩な抗酸化物質を含み、老化やガンの予防に効果を発揮する有効成分が含まれているとの研究報告があります。


近年のお米の研究から、米糠は切れ味の鋭い機能性素材として注目されているのです。


1911年、ポーランドのC・フンクが米糠のエキスから、炭素・水素・窒素からなるアミノ化合物のアミンであると考え、生命(Vita)に必要なアミンとしてビタミン(Vitamine)と命名しました。

この1年前の1910年に鈴木梅太郎が、米糠に脚気を防ぐ成分を発見し、この物質を“オリザニン”と名付けました。
これがビタミンB1の発見となりました。
このオリザニンは、糖質代謝に関与する補酵素として働き、成長促進・心臓の機能の安定・中枢神経や末梢神経の正常化・消化液の分泌・食欲増進などに影響します。

米糠は、玄米の胚芽・果皮・種皮・糊粉より成る残滓ですが、果皮と種皮には脂肪やタンパク質、食物繊維が豊富に含まれます。
糊粉層には脂肪、タンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれます。
栄養源としては、タンパク質約13.2%、脂質約18.3%、炭水化物約38.3%のほか、ビタミンやミネラル、食物繊維も多く含まれます。


さらに抗酸化物質として働く“機能性物質が含まれていることが、近年の研究によって明らかにされました。
中でもイノシトールフィチン酸、は米糠の外皮に多く、γ-オリザノールとともに脂肪肝や動脈硬化の予防、抗ガン作用に注目が集まっています。

またフェルラ酸は、大豆レシチンと同様の抗酸化力を持ち、ラジカル消去と活性酸素消去の作用を持ち、中でも活性酸素生成の原因となる紫外線を吸収する働きを有しています


米糠には約20%の油分が含まれています
食用油の中で、唯一国産原料で作られている油ですが、オレイン酸42.6%・リノール酸35%・リノレン酸1.3%から成り、植物ステロールが多く含まれているため、コレステロールの吸収を防ぎ、動脈硬化の予防効果が確認されています

“玄米”は健康食として、多くの食養生家に推奨されていますが、玄米の優れた機能性を有した“米糠”は、もっと上手く活用されるべきではないでしょうか。

もちろん日本人の食生活に用いられている米糠ですが、“糠漬け”のお漬物以外に、日本だからこそ、もっと創意工夫された食品があっても良いのでは・・・と思われます。


“みちびき 醗酵米ぬかサプリ”は、米糠を酒粕と免疫草のステビアを一体化させることで、カラダに深く働いてくれる機能性物質の働きを引き出しているのです。


■<米糠の主な成分>100gあたり/第5訂日本食品標準成分表より
エネルギー6kcal、炭水化物3.3g、脂質1.8g、タンパク質0.7g

■<特殊な機能性物質>
イノシトール&イノシトール6リン酸・イノシトール3リン酸・イノシトール・フィチン酸・γ-オリザノール・トコトリエノール・γ-アミノ酪酸(Gaba)・フェルラ酸・トリテルペンアルコールフェルラ酸エステル・オリザブラン

■<ビタミン>
ビタミンB1 0.33mg、ナイアシン5.0mg、ビタミンB6 0.33mg、葉酸15μg、パントテン酸0.7mg、食物繊維2.5g

■<ミネラル>
カリウム142.0mg、カルシウム4mg、マグネシウム87.0mg、リン196mg、鉄1.3mg、亜鉛0.4mg、マンガン1.25mg、

■<植物ステロール>
飽和脂肪酸0.33g、不飽和脂肪酸1.20g、αトコフェロール1.1mg



■食物繊維としての“米糠

食物繊維はダイエタリー・ファイバーと呼ばれ、5大栄養素には含まれず非栄養素とされていましたが、近年では“第6の栄養素”として、健康維持に重要な働きをしていることが明らかになってきました。

1971年にイギリス人医師ノバーキットにより「食物繊維仮説」が著されました。
これによると欧米人とアフリカ原住民の病気の罹患内容に著しい違いがありました。

心臓病・糖尿病・脳卒中・ガンなどの罹患が多い欧米人に比べ、アフリカ原住民の罹患は断然少なく、その違いは食事のメニューにあり、食物繊維の摂食量があまりにも違っていたのです。

“米糠”などに含まれる食物繊維の機能性は、大きく分けて3つのカテゴリーに分類されます。

<物理化学的作用>
水を吸収して保水性を高め、高粘性の溶液を形成して、栄養素の吸収速度を調整し、胃壁を保護する。腸管壁の掃除をしてくれる。糞便量が増え、便秘の改善予防に直結する。

<生物学的作用>
大腸で微生物の餌となり、善玉菌を増やす。醗酵によりビタミンB群を生産する。善玉菌が産生する酵素の働きが活発になります。白米に無い栄養素を豊富に補う。

<生理作用>
咀嚼効果、胆汁酸の分泌促進、腸内有用細菌の増殖効果、腸内フローラの充実で免疫機能が向上する、整腸機能の向上、便秘の改善、大腸ガンや憩室症の予防、コレステロールの吸収抑制、摂取ナトリウムの体外排泄、糖質の消化吸収抑制による血糖値の改善と予防に働く、血圧の正常化、虫歯予防効果がる。

「日本食品標準摂取基準・2005年度版」では、日本人1日当たりの食物繊維の摂食量を、成人男性で17~20g、女性で15~18gとし、今後増やすべき栄養素の一つに挙げています。

 

 



■2008・改訂新版「健康・栄養食品辞典」
「天然抗ガン物質IP6の驚異」 M・シャムスディン著