米糠と腸内環境


■米糠は、“腸内環境”を整える・・・

「米糠を炒って食べる・・・」の米糠健康法は、日本に昔から伝わるお腹の健康法です。
実行した翌日から効果が顕著に現れます。

“米糠”は、玄米の表面を削り取って「白米」に仕上げるときに出る精米の粉です。
玄米の表皮には豊富な植物生理活性物質(ファイトケミカル)が含まれ、胚芽部分には“生命の素”が、生体に不可欠な栄養素として存在しているのです。

つまり、この米糠は、健康食の宝庫のような存在でもあるのです。
何しろ米糠は、玄米の栄養素を95%も含有しているのですから・・・
朝のお通じは誠に順調ですし、便秘で悩んでおられる方には、誠にお奨めの健康法なのです。

炒った米糠を食べることで腸内細菌が増えると共に、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスが整うと言われています。
成人男子の腸内細菌量ですが、おおよそ1.5kgだそうで、想像以上にお腹に棲む菌の量は多いのです。

通常糞便の半分は腸内細菌の死骸と腸内細菌そのものと言われ、腸内細菌が多いほど糞便のカサが多くなり、便秘などのトラブルに巻き込まれることなく、腸内を掃除し、免疫物質を作り出し、また腸内の有害毒素の解毒を促してくれのです。

 


ご承知のように腸内には、ウェルッシュ菌などの善玉菌と、インドールやスカトールなどの悪玉菌が棲み付きますが、これらの腸内菌群とは別に“日和見菌”なるものが存在します。

この日和見菌は、善玉と悪玉の勢力争いで、強い側に協調していく性質が有ります。
このため健康なカラダを保つには、常に腸内の菌叢を善玉菌優位に保っておく必要があるのです。

ここで役立つのが「米糠」と「発酵食品」なのです。

米糠は、腸内細菌の棲み付き易い着床(ベッドのようなもの)としての役割を果たし、米糠が含有する豊富な栄養が、腸内細菌である善玉菌の餌になります。豊富なビタミンやミネラル、植物生理活性物質が酵素反応を高め、体内に必要な栄養素の化学反応を促してくれるのです。

米糠の整腸効果は、腸内環境を整えつつも免疫物質を豊かに生育してくれますし、糠に含まれるイノシトール6リン酸などのように、ガンを予防してくれる機能性物質も発見されているのです。

米糠には、聞き慣れないファイトケミカル群(植物生理活性物質)が豊富に含まれていますが、それらの働きを知れば知るほど“米糠”の凄さをご実感いただけます。


<米糠の有益な機能性・・・>

  • 糞便の量が増え、便秘の改善に直結します。
  • 多量の食物繊維が腸の掃除に役立ちます。
  • 腸内細菌叢が充実し、整腸機能が高まります。
  • 豊富なビタミンやミネラル群が、白米にない栄養素を補給します。
  • 腸内の微生物の環境が整うことで、免疫物質が増える事につながります。
  • 米糠に含まれる成分は、高血圧や血糖値の改善と予防に役立ちます。
  • 貧血の予防や血液の浄化に役立ちます。


<食物繊維に関するバーキット博士の指摘・・・>
人間の消化酵素では消化されないのですが、その重要性はデニス・バーキット博士が鋭く指摘しています。
「全ての成人病の根源は、食生活から繊維を失ったことにある・・・」と。

バーキット博士が指摘される食物繊維の有効な働きとは、

  • 繊維が腸管壁面を刺激することで、胃腸の蠕動運動が活発になり、消化液や酵素の働きが活発になる
  • 食物繊維が腸内細菌に対してプレバイオティクとしての餌になり、腸内フローラが形成される
  • 腸内細菌が繁殖し、ビタミンB群などを合成する
  • 消化時間を長くし、糖分の吸収を遅らせ、血糖の上昇を抑える
  • 大腸での通過時間を短くし、腸内細菌の繁殖と働きにより排便がスムーズになる
  • 胆汁酸の再吸収を抑え、血中のコレステロール量を下げる
  • 有害物質や毒性金属を吸収して発ガンのリスクを減らす

食物繊維を多く含む米糠には、バーキット博士の期待に十分に応えられる生来の機能を有しています。


<米糠の醗酵効果による「短鎖脂肪酸」・・・>

通常の米糠を醗酵させると各種の有機酸が生じます。
この有機酸こそ、昨今話題の「短鎖脂肪酸」で、酢酸や酪酸、プロピオン酸があります。
大腸内では、食物繊維や糖質を餌として善玉菌に働き、善玉菌が産出する酵素の働きによっても「短鎖脂肪酸」が得られるのです。

短鎖脂肪酸は、細胞膜の形成に不可欠であり、血管の柔軟性を保持するために欠かせない有機酸なのです。
大腸の粘膜から吸収され、消化管と臓器の粘膜上皮細胞を作り粘液を分泌、代謝する驚異の働きを担っているのです


醗酵や腸内細菌の働きによって得られる「短鎖脂肪酸」の働きですが、炭素の鎖が短く、結果として分解されやすく、素早くエネルギー源になります。また鎖が短いために体脂肪として肥満の原因にはならないのです。

動脈硬化や心筋梗塞、肥満の予防に不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸が話題に上りますが、「短鎖脂肪酸」の存在なしに血管や消化器官や臓器の健康維持は不可能と言われているのです。


米糠と酒粕とステビアを合体させた“みちびき醗酵米ぬかサプリ”は、発酵工程を加えることで究極の米糠健康法に進化しました。
腸内細菌の増殖と腸の活発な運動を確実に促す事につながり、貴重な「短鎖脂肪酸」を補う役割を果たしてくれるのです。

■参考図書
・天然抗ガン物質IP6の驚異 M・シャムスディン著/ブルーバックス・
・酵素がつくる腸免疫力 鶴見隆史著/大和書房