活性酸素の消去法


■活性酸素の消去法・・・

<活性酸素を抑制するSODと肝臓の関係・・・>
ヒトの体内には、活性酸素を除去する酵素が用意されています。
1986年に発見されたSODと呼ばれる活性酸素除去酵素ですが、このSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)は、明白に寿命に直結している酵素なのです。

活性酸素を抑制するSODは膵臓で作られる酵素なのですが、肝臓との間にも深い関係があります。

米国老化学研究センターのカトラー博士が哺乳類のSODの活性効果を研究したところ、肝臓でのSODの活性力が、哺乳類の寿命とハッキリとした相関関係にあることを突き止めました。
カトラー博士は、ヒトの肝臓中のSOD濃度が高いほど「最大潜在寿命」が長くなることを突き止めたのでした。

エネルギー代謝率が高い動物ほど活性酸素の生成量が多いために、SODはエネルギー代謝率当たりのSOD活性力との関係がより強く求められます。

SODは、マンガンやセレンの微量ミネラルの協力を得て、すい臓で作られます。このSODは、万病の元凶といわれる活性酸素を除去してくれるのですが、有害物や毒素を取り除いてくれる働きがある肝臓で働いてくれます。
このため常に活性酸素から身を守るためにも、肝機能を整えておくことが欠かせないのです。

しかし現実には、活性酸素によるダメージで老化は着実に進みます。これに伴い肝臓の機能は低下し、毒素を体外に効率よく排泄するチカラも落ちることになります。

主に肝臓で働いてくれるSODですが、副腎や腎臓、胃、膵臓、血液、肺、脳、腸にも含まれています。活性酸素からのダメージを軽減する方法としては、まず食養生としての良食を心掛けることなのです。


■活性酸素には抗酸化物質を・・・
有害な活性酸素ですが、これらを消去するために抗酸化システムを摂り入れる必要があります。野菜や穀類、醗酵食品やバランスの良い食事、優れた健康食品などにより活性酸素を消去してくれるのが「抗酸化物質」です。

さらに腸内細菌の働きによって得られる「抗酸化酵素」の存在が見逃せません。この酵素は活性酸素を消すプロセスで触媒として働いてくれるのです。酵素についての詳細は「酵素のこと」のページをご参照ください。

中でも醗酵食品と食物繊維の組み合わせは、腸内環境を整える必須の食材でもあるのです。

栄養素ではビタミン類や微量ミネラルがあり、ファイトケミカルではカロチノイドやポリフェノール類などが有ります。
体内で作られる抗酸化酵素類は、食事から得られる微量栄養素によって作られますが、尿酸やビリルビンも自己犠牲型の抗酸化物質だそうです。
但し産出量が増えると害になるので、増えすぎは禁物なのです。

脂質の過酸化を抑える酵素にコエンザイムQ10がありますが、高齢になると体内での合成が低下するので、高齢者向けに健康食品として製品化されています。

内分泌物質の女性ホルモン(エストロゲン)にも活性酸素を消去する働きが有るのですが、女性の寿命が男性よりも長いのは、このホルモンの影響によるとの研究があるのです。


結局、活性酸素の有害な酸化ストレスを予防してくれる抗酸化物質を、日々の食生活から摂ることなのです。
銅、亜鉛、鉄、マンガン、セレンなどの必須微量ミネラルやファイトケミカル、ビタミン群などの抗酸化物質をバランスよく摂り入れた食事は、様々な病気の元凶である活性酸素を抑え込み、少なからずガン抑制にも役立つのです。

活性酸素を除去し、健康を持続し、老化を遅らせるためにも、食養生の手法を学び、心身のバランスやハーモニーを考慮しての生活を実践する以外にないのです。

活性酸素の消去や健康養生に役立つ情報は、当HPの「食の養生法」「運動の養生法」「水の養生法」「補完養生法」に詳しくご紹介していますので、是非ご参照ください。

■参考図書
・活性酸素の話 永田親義著/講談社
・活性酸素・フリーラジカルのすべて 吉川敏一著/丸善
・酸化ストレスから身体をまもる 嵯峨井勝著/岩波書店
水と活性酸素 生命・フリーラジカル・環境研究会著/オーム社