乳酸菌研究の進化


乳酸菌研究の進化・・・

腸内細菌は、大まかに善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分類することができます。
棒状の菌で桿菌の主役はラクトバチルス菌です。球状を球菌と言い、ラクトコッカスやロイコノストックなどに分かれ、さらに分類されます。

さらに新しく乳酸菌として活躍しているのがブルガリア菌やサーモフィラス菌などですが、
近年ヨーグルト各社が提供される乳酸菌は、ピロリ菌の駆除に役立つLG21菌やNK細胞の活性、風邪に対する抑制効果などに発揮するものが登場しています。

つまり乳酸菌の新しい働きは、免疫力を向上し、体内の免疫防御機能のシステムを強化してくれる優れものなのです。

近年注目されている乳酸菌の善玉菌や日和見菌の補給については、様々な醗酵食品を食べることで獲得範囲が広がります。
ヨーグルトを選ぶなら銘柄やメーカーを頻繁に換えることで多種の乳酸菌の働きを摂り入れることが出来るのです。


■動物乳酸菌性と植物性乳酸菌の違い・・・

乳酸菌は自然界に存在するものです。動物性乳酸菌とは、菌が餌にする「乳糖」からのイメージに起因しています。
植物性乳酸菌は野菜や果物や豆、穀類などに付着の菌が、それらの野菜群の糖類、果糖、麦芽糖などを餌にして乳酸醗酵するのです。

どちらの乳酸菌も同じ菌であれば、動物性の醗酵食品も植物性も醗酵食品として同じ効果が得られるのです。
自然界に偏在する乳酸菌ですが、動物性に関しては約20種類ほどが存在しますし、植物性では200種類以上が存在しているようです。

乳製品のヨーグルトが余りにも有名なために、動物性の乳酸菌が単独で存在しているように思われますが、乳酸菌がキムチなどの野菜に繁殖した食品も乳酸菌の乳酸醗酵による醗酵食品なのです。

但し菌が付着、増殖する培地の成分(ビタミンやミネラル、ファイトケミカル)や醗酵過程により、乳酸菌が作り出す酵素やビタミンなどの合成物は材料ごとに異なります。

日本食には食材に様々な乳酸醗酵の食材が日常的に使われています。
乳酸醗酵食品はあくまでの食材の一部ですから他の食材とのバランスを考えての摂食が必要です。

かつてノーベル賞を受賞したメチニコフ博士は、醗酵乳を飲み続けた結果、71歳で世を去りました。博士は、老化の原因は大腸で腐敗した堆積物からの有害物質による接触と中毒が原因であり、コレを予防するために醗酵乳(液状ヨーグルト)を18年間欠かさず飲み続けたのだそうです。
乳酸醗酵の食品を常用していたにもかかわらず、その結果は悲惨で、71歳で世を去りました。おそらくは食事のバランスが良くなかったのだと思われます。

まさに食養生はバランスとハーモニーです。
さらに運動養生と水養生をミックスさせる工夫が欠かせないのですね。

■乳酸菌の死滅菌も有効です・・・
近年乳酸菌の死滅菌が有効であることが分かって来ました。

近年エンテロコッカス・フェカリス菌なる乳酸菌が死んだ状態でも、数さえ多ければ十分に有効な腸内細菌として活躍してくれるのです。コッカス菌はヒトの腸内に生息するヒト由来菌で、悪玉菌の増殖を抑えて分解する働きがあります。

コッカス菌の特徴は酸に強く、強酸性の消化液に負けないのです。
酸性に強い乳酸菌であるため腸内に長く棲息して、コレステロールの低下を促し、血液の質をサラサラにする働きが有ります。消化液に強いので菌の働きが持続しやすいと言えるようです。

整腸効果は勿論のこと老廃物の排泄、毒素の排泄を促します。またガンの予防効果があるとの研究報告があります。

腸内細菌の研究の権威である光岡知足博士は、以前よりこの死滅菌の有効な働きを公表されています。


■プロバイオテクとプレバイオテク・・・
善玉菌を増やす方法として乳酸醗酵食品を補給することが奨められていますが、この生きた乳酸菌を摂り入れる方法を“プロバイオテクス”といいます。
さらにお腹のビフィズス菌を増やす方法に“プレバイオテクス”があります。この方法はお腹に住み着いているビフィズス菌に、オリゴ糖などの餌や食物繊維を補給する方法です。

これらの2つの方法が確実に効果を発揮するかは、かなりの個人差があるのですが、腸内細菌を増やし、排便を促すための確実な効果を得るには、この2つの方法をミックスする必要があります

食物繊維も不溶性の繊維を用いることや乳酸菌も確実に大腸まで届くものが欠かせません。
さらにこれらの機能に、植物に含まれる酵素やファイトケミカル(植物生理活性物質)と合体させ、腸内環境を整える機能性食品を“バイオジェニックス”として摂食することが何よりも望まれます。