身体を温める


■実践食養生法 【カラダを温める・・・】

低体温体質の方が激増しているのをご存知でしょうか・・・。

特に女性に多く見られるのですが、近年では若い男女にもその傾向が見られるのだそうです。
低体温体質は単に代謝の異常とは言い切れず、脳への酸素の供給やブドウ糖の供給にも影響があるため、痴呆症を誘発させることにもなりかねないのです。
また低体温体質の人にガンが多く発症することも確認されています。
「カラダを温める・・・」ことは近年の養生法に欠かせないものになりつつあります。

中医学では、体の冷えと病気は相互に関係しあっていると言います。
漢方では体を温めると血行が良くなることで様々な疾病や慢性病を改善するとともに、体質までも改善するように導かれるとしています。

●カラダを温めることと、血行を良くすること・・・。

カラダが冷えると病気のリスクが高まりますが、体を温めると血行が良くなり、ホルモン代謝が向上します。
さらに腸内細菌が充実し、肝臓の働きを高め、体内化学反応や酵素反応が増し、免疫力の最適化現象が得られます。
結果的に病気に打ち勝つことが可能な、丈夫なカラダを作り上げることが容易になります。

いかにカラダを温めることが大切か分かりますね・・・。

ヒトの体は人間の起源に遡って考えてみると、哺乳類であることから汗をかいて体熱を下げ、暑さに耐えられるように体温を調節する機能が自然に備わっています。
しかし寒さには大変弱く、体が冷えると運動機能も免疫力も低下することで、さまざまな病気にかかりやすくなるのです。


冬の午前4時前後は外気温度や体温がもっとも低くなる時間帯ですが、実際この時刻に病気で死亡される方が多いのです。
健康な人の体温は平均的に36.5℃といわれています。
36℃に下がると震えが起きてくるのですが、体温が下がること熱産生を促すために震えることで生体反応を調整しようとするのです。

体温が1度下がると体内酵素のチカラは50%以上低下し、免疫力は37%低下すると言われています。
就寝前には足湯や下半身浴がお奨めです。就寝中に再び体温を上げるのに有効だからです。


●ガン細胞が増殖しやすい体温は35℃です・・・。
体温が35℃になると、ガン細胞がもっとも増殖しやすくなります。
低体温体質で35℃の体温はガン治療に不向きの体質ですから、何としてでも体温を改善する工夫が必要です。
つまり、低体温は“ガン体質”ともいえるのです。

30℃では意識不明となります。
29℃で瞳孔が拡大してしまいます。
体温が27℃になると死に至ります。


●低体温体質とガンの深い関係・・・
体温が35℃になるとガンが増殖しやすくなるので、ガンに罹患する人は低体温の人が多く、日頃より体温を低くするような生活習慣を持っているということになります。

体内の臓器のうち、ガンにならない臓器がありますが、その共通点は臓器の温度が37℃程度で高い点にあります。
心臓や脾臓、小腸にはガンが少ないのです。
これらの臓器の発熱量が多いために他の臓器より温度が高いため、ガンが発生する機会が殆どありません。

これらの臓器の共通点は、血行の盛んな臓器とも言えるのです。


●ガンにかかりやすい部位はどこか・・・?
肺、胃、食道、大腸、子宮、卵巣、気管支などの管腔臓器や臓器が外部と接触する部位がガンに罹患しやすい箇所と言われています。
これらの臓器は空洞になっているか、空洞の臓器と隣接しているか、外部に露出されているか・・・ですが、これらの臓器は平均的に体温が低いのです。
このためガンにかかりやすくなると考えられるのです。


●根本的に治すべき臓器は“腸”にあり・・・。
低体温体質のヒトの多くは自律神経失調症です。

交感神経と副交換神経の切り替えスイッチが正しく働かないために、生体のすべての反応がバランスの欠けたものになります。
交感神経が過剰に働くと、血管の収縮から血流が悪くなり、とくに手足が冷えるのです。

副交感神経が正しく働くと、血管が拡張して血行がよくなり、手や足の血流がよくなります。
ただし、運動不足になって筋肉の量が減ると、筋肉の発熱量が減って低体温になって体が冷えるのです。

交感神経と副交感神経の働きが整うと、中でもホルモン代謝と免疫の最適化現象の維持が可能となり、カラダのバランスを基本的に整えてくれるのですが、その生体反応を作り出す臓器は「腸と脳」に起因するのです。

腸の正常な働きによって、脳もまた正常に働くための条件を得られる事につながります。
5大栄養素や酵素の働きも腸内細菌の充実によってもたらされます。
高齢者ほど体内で免疫物質を作る環境はズバリ「腸」にありますから、低体温体質のヒトも腸をいかに正常に整えるかを、食事や運動、温熱療法などを工夫されることが不可欠です。

腸の環境を整える”醗酵米ぬかサプリみちびき”は、根本的な養生に役立ち、健康な身体作りのお勧めのサプリとなりますが、低体温症に苦しまれる女性を応援する健康補助食品でもあります。


●体を温めて、冷やさない方法・・・

<運動による養生法・・・>
有酸素運動を続けながら、基礎代謝量を増やす運動なら、カラダに過度の負担にならない限り何でも良いのです。
運動は熱を生み出します。
この熱がどの筋肉や部位から生まれるかを知り、出来るだけ大きな筋肉を使っての運動を心がけることです。

ウォーキングは全身運動で、新陳代謝が活発になり、全身の血行を促すことから最もお奨めとなります。
1990年代には25分間継続して歩き続ける事としていましたが、今では一日のうち合計25分あれば良いとしています。また1週間の合計が3時間であれば、一日の歩行時間は限定されないとする考えもあります。

難しく考えず、自分に合った歩き方をコツコツ続けることではないでしょうか・・・。
動くことで基礎代謝量が増え、これによって体温が上昇するのですね。
ウォーキング中も上体のストレッチなどを組み合わせて、血液の循環を向上させつつ、関節の稼動域を広げる工夫を取り入れましょう。
(詳しくは、「運動の養生法」をご覧ください。)


<体温が上がると腸が動く・・・>
ウォーキングなどの運動で一番変化を感じられるのは腸の働きが活発になることです。

カラダが温めると腸の機能が向上し、栄養素と酵素の取り込みが活発になるのですが、門脈から肝臓に送られた血液を通して体内の化学反応が活発になります。
免疫物質が作られるとともに各臓器の機能が高まり、自然治癒力が効率よく発揮されるのです。
これを免疫の最適化現象と呼んでいます。

まず腸の働きが整えられることから、養生が始まるのです。


<カラダを温める食事・・・>  
難しく考える必要はなく、「食養生法」のところでご案内した内容を実践することです。
「旬の食材を温かく食す・・・」
これで十分なのです。

マクロビオティックの桜沢如一氏は、

• 一般に食べ物は南方産はバツで、北方で穫れたものがよい
• 「硬い」ものは○、柔らかいものほど×
• 「赤・黒・黄・橙色」のものが○

等を奨めていますが、夏の食材は体を冷やしやすいので調理の方法が課題となります。
冬の食材は概ね温めての調理が主ですから、さほどの心配は要らないのです。

<カプサイシンを含む食材を定期的に食す・・・>

シシトウ、ピーマンなどには褐色脂肪細胞を燃焼するカプサイシンが多く含まれています。

これらの食材を調理するとき、種やワタを取り去らずに、一緒に料理し食べることです。
赤唐辛子は刺激が強いため胃腸の弱い方には程々となりますが、特にピーマンの種やワタは捨てずに食べることを心がけて下さい。
あまり知られていないピーマンの種料理は、冷え性の体質改善に役立つ調理法なのです。

胃腸の弱い方には「カプシエイト」がお奨めです。
このカプシエイトはカプサイシンの辛味が殆ど感じられず、褐色脂肪細胞を燃焼する働きは抑えられることなく、脂肪の代謝効果が科学的に確認されている成分です。
健康食品としても販売されていますから、脂肪の燃焼代謝がいまいち芳しくない方にお奨めです。


<もう一つのお奨めはカイロと湯たんぽ・・・>

冬だけでなく、春・秋でもカイロと湯たんぽが低体温体質に効果を発揮します。
カイロは背中に貼る・・・?  ポケットにしのばせる・・・?
いえいえ、おヘソの下と首の付け根を暖めるのです。

湯たんぽは足を暖めるためにだけ使うのでなくて、お腹に乗せたり、抱っこするなどして、腸を中心に温めるのです。カラダの大きな筋肉を温めるのです。
湯たんぽは就寝中以外にも活用していただきたい低体温対策グッズです。


<就寝の直前に、足首から指先にかけて41℃のシャワーをする・・・>
足首から指先にかけては温度に敏感です。41℃は掌では余り熱さを感じませんが、脚は非常に敏感です。
41℃くらいの熱さでシャワーを掛けるのですが、徐々に温度を上げながらシャワーしてください。左右の足の色が同じ赤さになるのが理想的です。
片方の足が白っぽい場合には、左右同じ赤さになるように追加でシャワーしください。
熱くて痛い感じがしますが、低温やけどにはなりませんからご安心ください。シャワー済めば寝床に直行してください。


<焼き塩の活用法・・・>
財団法人整体協会で活元運動や愉気法を開発した野口晴哉は、焼き塩の活用法を説いています。
自然塩をフライパンで炒るのですが、熱く炒った塩を和紙やサラシなどに包んで、これをお尻や尾骨、お腹を摩ることで深部にまで温熱を伝えます。
お腹、臀部、尾骨、足、腰、背中や首、顔、額などを摩るようにカラダの部位に使います。
瞼の上から眼を暖めると、疲れ眼が簡単に取れるのです。

使用する塩は、必ず自然塩を使うこと。フライパンで炒ること。そのわけですが、塩に含まれる微量ミネラルがポイントで、熱伝導率と遠赤外線、マイナスイオンが役立ってくれるのです。

この塩は何度でも使えますから、実に経済的です。

<冷え性を改善するイメージ療法・・・>

文明が進むと「冷え性」が増える!!!
カラダが昔ほど代謝力を必要としない生活環境が出来上がることで、脳は体温中枢神経を用いて無駄なエネルギーを作らないように自己調整を図っています。

血液循環を適正な状態に整え、体質を根本的に変えるには食養生・運動養生・水養生などが不可欠ですが、対処療法としてイメージトレーニングによって血液循環を促すことで冷え性を改善する方法が有ります。

道具などは不要で、どこでも簡単に出来る方法です。
この方法をマスターすると、カラダのどの部位でも温めることができますし、手先の冷えは短時間で改善します。


<簡単な冷え性改善イメージトレーニング>

① 手が冷えている場合では、手はポケットの中でも懐の中でも、どこに在っても構いません。グーでもパーでも構いません。
② 口を閉じ、鼻からゆっくり息を吸い、お腹に溜め込みます。
③ 口を閉じ、溜まった息を鼻から吐くのですが、このとき指先を意識し、この指先から「息」が出て行くようにイメージするだけなのです。
④ 歩きながらでも、座った状態でもOKです。
⑤ 指先を見つめる必要はありません。むしろマジに見つめないほうがイメージが広がり、好結果が得られます。
⑥ 足先でも、お腹でも、背中や頭でも、コツをつかむと2~3分で結果が出ます。

呼吸術と気功を組み合わせたような方法ですが、発酵米ぬかサプリがお奨めする簡単な冷え性の改善法です。

<低温体質を改善する書籍のご案内>
・身体を温めると病気は必ず治る 石原結實著 三笠書房
・体を温める食材とレシピ:病気にならない! 石原結實著 日本実業出版社
・カラダを温めれば不妊は治る  徐 大兼 インデックスコミュニケーション
・財団法人整体協会「体癖」